葉酸は、母親が十分に摂取することにより、赤ちゃんの脳が欠損する無脳症や二分脊椎症(にぶんせきついしょう)などの妊娠初期に発症するリスクを下げることがわかっています。
日本では、2000年に厚生労働省が葉酸摂取の勧告を行ない、2002年には母子手帳へ必要性を記載するなどの認知策をとりましたが、年々、二分脊椎症は増加しており、妊婦の約6割は葉酸不足に陥っているのが現状です。
一方、米国をはじめとする先進諸国では、毎日食べるシリアルなどの穀物に葉酸添加を義務づけるなど徹底した対策がとられ、二分脊椎症は急激に減少しています。
赤ちゃんの脳と脊椎は、妊娠初期の6週目までに完成します。その時期は、妊娠に気づいていないお母さんがほとんどです。妊娠が判明してから葉酸をとったのでは、二分脊椎症のリスクを下げる効果が得にくいため、妊娠を願う女性は日頃から葉酸をとる自意識をもつことが重要なのです。
そこで一般社団法人 葉酸と母子の健康を考える会では、葉酸たまご甲子園、葉酸認知度調査・各種セミナーやイベントなどを実施して、元気な赤ちゃんを産むために大切な栄養素「葉酸」の役割や効能について広く情報を発信してます。