「葉酸と母子の健康を考える会」は、2000年の厚生労働省による妊婦、女性への「葉酸」摂取の呼びかけがなされた後も、葉酸の認知・摂取が進まない現状に対する懸念から、必須栄養素である「葉酸」が、妊娠・出産を契機として現代女性と子どもの健康に果たす役割について、広く情報を発信していくことを目的に、2007年より任意団体として活動を開始し、2009年5月27日に一般社団法人化いたしました。

葉酸は、下半身麻痺などを伴う胎児の「二分脊椎症」をはじめとする、神経管閉鎖障害の発症リスクを低減する栄養素として、諸外国では既に積極的な勧告・摂取の政策が進められ、成果が上がっています。一方日本では、積極的な推進策がなされないまま、二分脊椎症の発症はむしろ増加傾向にあるのが現状です。これは、葉酸の摂取・認知の遅れが一因と考えられています。

また、ライフスタイルの変化に伴い、晩婚化や少子化など、現代社会における女性の結婚・出産事情も大きな様変わりを見せています。

本会では、こうした女性を取り巻く環境の変化や、葉酸にまつわる認知の現状について調査を行い、葉酸が果たす役割とともに、積極的に情報発信して参ります。