魯山人の葉酸たまごかけご飯定食 / 優勝チーム | 京都女子大学 Eggciting 83

2014年6月15日

京都女子大学 Eggciting 83

魯山人の葉酸卵かけご飯定食

美食家・北大路魯山人が好んだ「卵かけご飯」をご存知ですか?その葉酸たまご版を紹介します。手のひらで30分温めた「葉酸たまご」を使ったものです。そして、葉酸がたくさん含まれる身近な食材(レバー、アボカド、ほうれん草、海苔など)を調理し、「葉酸卵かけご飯定食」としてまとめました。
近年、葉酸は「神経管閉鎖障害の予防」だけでなく、「心筋梗塞・脳梗塞のリスク低減」、高齢者の「アルツハイマー型認知症の予防」にも効果があることが示されています。妊娠前の女性のみならず、メタボが気になるお父さん、今後も増加し続ける高齢者、老若男女問わずだれでも簡単に作れ、美味しく食べられる身近な家庭料理として「葉酸卵かけご飯」を考えました。
そして、葉酸卵かけご飯がススム!”葉酸トッピング”にもこだわりました!
「鶏肝と蓮の山椒風味佃煮」は、卵かけご飯のトロトロ食感に対し、蓮根でシャキシャキ食感をだし、山椒の香りでレバーの臭みを抑えました。またレバーは卵かけご飯と一緒に食べるとマイルドになり、臭みが感じにくくなりました。
「アボカドの梅和え」は、アボカドのまったりした味の中に梅の酸味でさっぱり感を出しました。このトッピングも葉酸卵かけご飯との相性が抜群です。
ご飯を休めるお椀の中には、調整豆乳で汲みあげた湯葉入りクリーミーな卵豆腐。卵豆腐の中には全て葉酸を多く含む食材を入れており、和の出汁を利かせたほっとする一品です。
箸休めに「葉酸ロール」。これも葉酸を多く含む食材をふんだんに使用し、芯には食感のアクセント・味のインパクトとなる”おしんこ”を巻き上げました!
デザートには、食欲のない妊婦さんや高齢者でも簡単に作れ、食べられるさわやかな「オレンジゼリー」!オレンジからも葉酸を摂取しましょう!
一品一品は、和えるだけ、煮るだけ、蒸すだけなど、見た目以上に簡単にできる料理です。また、身近にある安価な食材を使用し、一人暮らしの家でも手軽にできる料理にしました。簡単に、安く、美味しく、何より葉酸をたっぷり摂れる「魯山人の葉酸卵かけご飯定食」をお召し上がり下さい!

作り方

魯山人の葉酸卵かけご飯

  1. ご飯を炊く。葉酸卵を手のひらで30分温める。(実用的には葉酸卵を熱湯で1分茹でてすぐに使ってもよい)
  2. ご飯に卵をかけ、混ぜる。

◎鶏肝と蓮の山椒風味佃煮

  1. レバーの血を流水で洗い流し、10分位水にさらす。
  2. 生姜を千切りにする。蓮根は皮をむいてイチョウ切りにする。
  3. フライパンに水を沸騰させ、レバーを入れる。再沸騰後3分間煮て水気を切る。
  4. 生姜、調味料と蓮根を入れ、煮立ったらレバーを入れて煮汁を絡める。
  5. 器に盛り、粉山椒を散らす。

◎アボカドの梅和え

  1. 梅干しは叩いてペーストにし、ボウルに残りの材料を合わせる。
  2. アボカドは半分に切り、種を除く。皮を傷付けないよう、スプーンで実を取り出す。1cmの角切りにする。
  3. 食べる直前に1に2を和える。

葉酸ロール

  1. しば漬けとたくわんをあらみじん切りにする。焼き海苔は横(長い方)半分に折って切る。2枚の海苔を少しずらしておく。
  2. <薄焼き卵>ボウルに卵を入れ、均一に混ぜる。フライパンにサラダ油を熱し、弱火で片面焼く。蓋を閉めて火を消し、余熱で火を通す。
  3. <ほうれん草の昆布茶和え>ほうれん草を茹でる。昆布茶とごま油を混ぜたものに和える。
  4. 焼き海苔→薄焼き卵→ほうれん草の昆布茶和え→漬物(1本はたくわん、1本はしば漬け)の順に置き、きつめに巻く。
  5. 8等分に切る。

湯葉とキクラゲと枝豆の卵豆腐椀

  1. <汲み上げ湯葉> 豆乳を鍋に入れて熱し、表面にできる膜をすくう。
  2. キクラゲを水で戻し、みじん切りにする。枝豆の薄皮を剥く。
  3. <花海老> 海老は尾を残して殻を剥く。背ワタを除き、やや頭側の部分に切れ込みを入れ、尾をくぐらせる。両端を持ち軽く引く。
  4. <卵豆腐> 卵と調味料を濾す。豆腐の入ってた容器にクッキングシートを引き、キクラゲ、枝豆と<汲み上げ湯葉>を注ぐ。フライパンに布巾を敷き、高さ3cm位まで水をはり、沸騰させて、卵液の入った豆腐の容器を入れる。蓋をして強火1分、弱火で9分間蒸す。
  5. だしを煮立てて、焼き麩、海老を入れて火を消す。
  6. 椀に5の<卵豆腐>を入れ、6を注ぎ、焼き麩、海老、わけぎを盛る。

まるごと!オレンジゼリー

  1. オレンジは半分に切り、皮と実の間に包丁を入れ、皮から実を取り出す。
  2. 実から薄皮を除き、オレンジジュースと合わせて75ccにする。
  3. 鍋に、寒天と砂糖、2を入れて混ぜる。火にかけて、1分間沸騰させ、オレンジの容器に入れる。
  4. 冷蔵庫で冷やす。
  5. オレンジの皮を薄くスライスし、千切りにする。オレンジゼリーに散らす。

材料  (2人分)

しんたまごは2人分で4個使います。

魯山人の葉酸卵かけご飯

ご飯  :  300g(150g×2人分)
しんたまご  :  2個

◎鶏肝と蓮の山椒風味佃煮

鶏レバー  :  100g
蓮根  :  40g
生姜  :  1片
みりん・醤油  :  各大匙1.5弱
砂糖・酒  :  各大匙2/3
粉山椒  :  適宜

◎アボカドの梅和え

アボカド  :  1個
梅干し  :  中3個
なめたけ(瓶)  :  大匙1/2
塩昆布  :  ふたつまみ
白ごま  :  大匙1/2

葉酸ロール

焼き海苔  :  1枚

◎薄焼き卵

しんたまご  :  1個
サラダ油  :  小匙1/2

◎ほうれん草昆布茶和え

ほうれん草  :  1/2袋
昆布茶(粉末)  :  小匙1/4
ごま油  :  小匙1/4
しば漬け  :  12g
たくわん  :  10g

湯葉とキクラゲと枝豆の卵豆腐椀

海老  :  2尾
焼き麩  :  4個(2個×2人分)
わけぎ  :  少々

◎汲み上げ湯葉

調整豆乳  :  40cc

◎卵豆腐

しんたまご  :  1個
だし汁  :  60cc
薄口醤油・みりん  :  各小匙1/2
塩  :  ひとつまみ
キクラゲ  :  0.5g
枝豆  :  6粒

◎だし

だし汁  :  240cc(120cc×2人)
薄口醤油・酒  :  小匙1/2
塩  :  少々

まるごと!オレンジゼリー

オレンジ  :  1/2個
果汁100%オレンジジュース  :  絞ったオレンジの果肉・果汁と合わせて75cc
砂糖  :  小匙1/2
寒天  :  0.5g

栄養成分  (1人分)

エネルギー  :  785kcal
たんぱく質  :  37.3g
脂質  :  27.2g
炭水化物  :  93.8g
葉酸  :  701μg

☆葉酸量は、葉酸と母子の健康を考える会の推奨マークのついた葉酸強化卵(可食部100gあたり葉酸量80μg以上)を使用した時の値です。