私たちは、「3種の京だし巻き定食」として、ふんわりやさしいお母さんのような定食を考えました。
「3種の葉酸だし巻き卵」は葉酸卵でほうれん草、レバーといった葉酸が豊富な食材を巻いたメインの一皿です。京都ならではの、ジューシーふわふわだし巻きを楽しんでいただきたいと思います。食べる順序にもこだわっていただきたく思います。まずは、卵のみのだし巻きで出汁の優しい風味と柔らかい食感を楽しんで下さい。次に食べていただきたいのはほうれん草巻き。海苔も共に巻いたので、口に入れた瞬間の海苔の豊かな風味が感じられます。最後に鶏肝巻き。生姜の香りでレバーの臭みを抑え、今流行りの冷凍卵の卵黄と練ることで臭みをさらに抑えました。トロリとした食感にもご注目下さい。
「枝豆ひじきごはん」は、葉酸が豊富な具材を使用し、彩よく、味だけではなく見ても楽しい一品に仕上げました。
「菜の花のお浸し~きみをのせて~」 は新しいお浸しの形をご提案。マスタードの効いたタレと卵黄をからめ濃厚な味わいをお楽しみ下さい。キノコのコリコリとした食感でアクセントをつけました。
「蛤の潮汁」はだし巻きとはまた違った貝のだしの旨味を感じることができ、気持ちまで温かくなること間違いなし。ゆずの風味で食欲もUP!
デザートの「淡雪羹~春の訪れ~」では、名前のとおり、雪が溶け始めた初春をイメージした一品。不思議な食感と共に、春を感じ取っていただきたいです。
これら全てのメニューは、普段よく食べる卵焼き、かやくご飯、お浸しというような定番メニューにひと手間加えただけのお手軽メニューになっています。
ぜひお家でもつくっていただけたら嬉しいです。
しんたまごは2人分で6.5個使います。
枝豆ひじきごはん
(2人分)
精白米 1合
鶏もも肉 30g
えだまめ 30g
ごぼう 20g
ひじき乾物2g
濃口醤油 10g
砂糖 10g
だし汁 100ml
- ひじきを戻す。
- 米を洗い水に30分ほど浸漬してから炊く。
- ごぼうはささがき、鶏肉は1.5㎝角ほどに切る。
- 鍋にだし汁と調味料を加え、鶏肉、ごぼうひじきを入れ、水分がなくなるまで煮る。
- 白飯に4とえだまめを入れ混ぜ込み茶碗に盛る。
3種の葉酸だし巻きたまご
◎プレーン編
(2人分)
しんたまご 1.5個
だし汁 50g
濃口醤油 少々(0.2g)
油 1g
砂糖 1.5g
- ボールに卵を割り入れ、切るようにほぐし、だし、調味料を入れて混ぜる。
- 卵焼き器を熱し、油をガーゼに染み込ませ塗り、ごく弱火にして卵液を流し入れる。
- 巻いて、油を塗って、巻いてを数回繰り返し巻いていく。
- まきすで形を整える。
◎ほうれん草編
(2人分)
しんたまご 1個
だし汁 30g
濃口醤油 0.2g
油 0.4g
食塩 0.2g
だし汁 15g
砂糖 3g
ほうれん草 40g
ごま油 0.2g
すりごま 0.1g
食塩 0.2g
焼き海苔 0.3g
- ほうれん草は水洗いし、ラップでくるんで、電子レンジで500W1分加熱する。
- 1を流水でさっと冷まし、よく水気をしぼり、根を切る。
- 焼き海苔を卵焼き器の幅にあわせてカットしておく。
- 焼きのりにごま油、塩、すりごまを塗り、ほうれん草を巻く。
- ボールに卵を割り入れ、切るようにほぐし、だし、調味料を入れ混ぜる。
- 卵焼き器を熱し、油をクッキングペーパーなどで塗り、ごく弱火にして卵液を流し入れる。
- ほうれん草の海苔巻きを中央にのせ、芯にして巻いていく。
- 再び油を塗り、数回に分けて卵液を流し入れ、焼いて巻いていく。
- まきすで形を整える。
◎鳥肝編
(2人分)
しんたまご 1個
だし汁 30g
濃口醤油 0.2g
油 0.4g
冷凍卵(卵黄) 1個分
鳥肝 50g
生姜 2g
酒 10g
濃い口醤油 6g
みりん 6g
砂糖 3g
- 冷凍卵は殻をむいて解凍しておく。
- 鳥肝は脂と血合いをとり、一口大にきり、冷水に入れる。軽くもんで、血の塊を出す
- 途中、水を2~3回替えながら、10~20分水に浸けておく。お湯を沸かしておく。沸騰させたお湯で1分ゆでた後、水洗い。
- 鍋を軽く洗い、調味料と生姜を入れ、加熱。煮立ってきたら、鳥肝を投入。軽くひと混ぜしたら、アルミで落し蓋をして、10分ほど煮る。汁けが少し残るくらいで火を止める。
- 鳥肝(煮汁、生姜も)と冷凍卵の卵黄をすり鉢に入れ、すりこぎでよく混ぜ合わせペースト状にする。
- ボールに卵を割り入れ、切るようにほぐし、だし、調味料を入れ混ぜる。
- 卵焼き器を熱し、油をクッキングペーパーなどで塗り、ごく弱火にして卵液を流し入れる。
- 鳥肝ペーストを手前にのせ、芯にして巻いていく。
- 再び油を塗り、数回に分けて卵液を流し入れ、焼いて巻いていく。
- まきすで形を整える。
菜の花のお浸し~きみをのせて~
(2人分)
菜の花 140g
エリンギ 20g
卵黄 2個分
濃口醤油 12g
酢 12g
だし汁 10g
粒マスタード 3g
いりごま 0.01g
- 菜の花は洗っておく。塩(分量外)を入れ、沸騰したお湯で茎部分が柔らかくなるまでゆでる。ゆで上がったらざるに菜の花をあげ、水でさっと冷やす。
- エリンギを拍子切りにし、レンジで加熱する。
- 菜の花を巻簾で形をととのえて3センチほどに切り、水気をよくしぼり、皿の中心に立てる。この時、中心に黄身をのせるためのくぼみを作っておく。
- 菜の花の周りにエリンギを散らし、菜の花の上に卵黄を乗せる。
- 食べる直前に合わせ調味料をかけ、いりごまを香りを立てるようにしてふりかける。
蛤の潮汁
(2人分)
はまぐり 4個
三つ葉 2本
ゆずの皮 少々
だし汁 150g
水 150g
酒 12g
食塩 1.2g
- 蛤を濃度2.5%の塩水(分量外)で砂抜きする。
- 砂抜きができたら丁寧に洗う。
- 水とだし汁を合わせた鍋に②を投入して火にかける。
- 蛤が開いたら酒、塩を入れ調味し、沸騰後直ちに消火する。
- 蛤を椀に盛付け汁を注ぎ、柚子の皮、三つ葉を浮かす。
淡雪羹~春の訪れ~
(2人分)
いちご 30g
卵白 1個分
砂糖 20g
粉寒天 1.5g
水 100ml
- いちごはヘタを取り、1cm角に切ったものを、水で濡らした型に並べておく
- 水、砂糖10g、粉寒天を鍋に入れ、煮溶かす。沸騰後2分で火を止める。
- メレンゲを作る。五分立てくらいになったら砂糖10gを2~3回に分けて入れ、しっかりしたメレンゲを作る。
- 2の鍋を60度くらいまで下げる。
- 3のボウルに4の寒天液を少しずつゴムベラで混ぜながら加えていく。
- 5を1の型に流し入れ、冷蔵庫で冷やす。
(1人分)
エネルギー 791kcal
たんぱく質 41.4g
脂質 26.2g
炭水化物 91.2g
葉酸 781μg
☆葉酸量は、葉酸と母子の健康を考える会の推奨マークのついた葉酸強化卵(可食部100gあたり葉酸量80μg以上)を使用した時の値です。